ELECTRO-HARMONIXの「MEL9」というギターエフェクターを購入したので、レビューを書いてみました。
使い方や接続方法等も書いていきます。購入や使い方の参考になれば嬉しいです。
・「MEL9」の注意点
「MEL9」とは
「MEL9」はギターシンセサイザーエフェクターの一種です。
「メロトロン」というシンセサイザーの元祖となった楽器のサウンドがギターから出せるという物です。
メロトロンを使った曲はビートルズの「Strawberry Fields Forever」が一番有名でしょうか?
ビートルズ以外にもキングクリムゾンやレッド・ツェッペリンもメロトロンを使っていますね。
しかし私が「MEL9」を買った理由は、ネオクラシカルメタルやシンフォニックメタルで多用される重厚なクワイヤサウンドを出したかったからです!
例えばイングヴェイ・マルムスティーン「Rising Force」のイントロやオジー・オズボーン「Mr. Crowley」のイントロでは女性のようなコーラスがキーボードから出ていますね。
近年のバンドではSabatonやBeast In Blackはこの音をかなり使っていますね。
メタルの重厚なコーラス部分が弾けるようになりたい!と思っていました。
キーボードパートを弾きたいけどキーボードは五線譜から読めるようにならないといけないし…弾けるようになるのに時間がかかる…
ギターでシンセの音が出せたらと思い「MEL9」を購入しました。
「MEL9」のサウンド
Electro-Harmonixの公式動画です。↓
こんな音がギターから出せるとは驚きです!
「MEL9」のサウンドは9種類から選ぶことができます。
「Orchestra」、「Cello」、「Strings」、「Flute」、「Clarinet」、「Saxophone」「Brass」「Low Choir」、「High Choir」の9種類です。詳しくは下記で説明します。
どれも素晴らしいサウンドで、やはり出したい音であった「High Choir」がお気に入りです。
こちらの動画の方がスターウォーズを弾いていたので私も「MEL9」を使ってスターウォーズ楽曲の練習をしたくなりました。
「MEL9」のツマミ
「MEL9」のツマミを説明します。
左から「DRY」、「EFFECT」、「ATTACK」、「SUSTAIN」です。
右下にある白いツマミがプリセットを決めるツマミです。
DRY のツマミ
DRY:ギターの原音とのエフェクト音の割合を調整します。
右に回すとギターの原音が大きくなります。
個人的に「MEL9」を使う時はギターの原音は出したくないので、DRY を0にしてエフェクト音マックスで使用しています。
EFFECT のツマミ
EFFECT:エフェクト音の大きさを決めます。
右に回すとエフェクト音が大きくなっていきます。
私はフルで使っています。
ATTACK のツマミ
ATTACK:音の立ち上がりのスピードを調整します。
バイオリン奏法の時にボリュームボブを回すスピードを操作するイメージです。
右に回すと弾いた後に音がゆっくり立ち上がっていきます。
速く弾く時は右に回し過ぎると音が追いついてこないので、私はほぼ0に近い所にセッティングしています。
SUSTAIN のツマミ
SUSTAIN:演奏を止めた後に音をどれくらい持続させるか調整します。
いろいろセッティングを試してみましたが、どこの位置でも好きな音が出るので気分で変えています。
白いプリセットを決めるツマミは下記で説明します。
「MEL9」のプリセット・サウンド
9種類の中から1つ音色を選ぶことができます。右下の白いツマミで選択します。
1. Orchestra:オーケストラのサウンドです。1オクターブ下の音も出ます。
2. Cello:チェロのサウンドです。
3. Strings:ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの音がミックスされたようなサウンドです。
4. Flute:フルートのサウンドです。
5. Clarinet:クラリネットのサウンドです。
6. Saxophone:サクソフォンのサウンドです。
7. Brass:トランペットのサウンドです。
8. Low Choir:低音のクワイヤサウンドです。
9. High Choir:高音のクワイヤサウンドです。
4番のフルートはまさにビートルズサウンドです。
各プリセットのサウンドはこちらの方の動画が参考になりますね。
「MEL9」の接続
本体の右側にインプットがあります。ギターを接続します。
左側にはアウトプットが2つあります。「EFFECT」と「DRY」です。
●「EFFECT」のみ使用の接続
「EFFECT」からアンプに繋ぎます。ギターの原音とエフェクト音が同時に出力されます。
※「DRY」のツマミを0にすればギターの原音は聞こえなくなります。
私はMooerのキャビネットシミュレーター「Radar」に繋げてラインで出力しています。
●「EFFECT」と「DRY」の2つを使用して接続
両方のアウトプットからアンプを2台使って接続します。
「EFFECT」からエフェクト音、DRYからギターの原音が出ます。
DRYからの音は、エフェクターのオン・オフに関わらず常にギターの原音が出力されます。
ギターとMEL9を使っての弾き方が一緒の時は役立つかもしれません。
電源は9VDC/100mAのアダプターを使用します。電池は使用できません。
「MEL9」の注意点
「MEL9」を使ってみて気になった部分を書いていきます。
「MEL9」の注意点
・ピッキングの強さで音量が変わる。
・プリセットはMIDIで操作できない。
・ブリッジミュートは音が汚くなる。
使用してみて気になったことはこれぐらいでした。解決策を書いていきます・
ピッキングの強さで音量が変わる
「MEL9」はピッキングで出る音にバラつきがあります。
強弱をつけたい方はいいかもしれませんが、私は一定の音量で出したいので「コンプレッサー」を「MEL9」の前に繋げました。
単音とコードでは単音の音が極端に小さくなっていたのでコンプレッサーがあると音量が一定になって便利です。
プリセットはMIDIで操作できない。
プリセットはツマミでしか操作できないので演奏中に弾きながらプリセットを変える事は難しいです。
演奏中に2つのプリセットを切り替えたい時は、手で回すかエフェクターを2つ用意する必要があります。
ブリッジミュートは音が汚くなる。
「MEL9」は鍵盤を弾くようにギターを弾くと綺麗な音が出てくれます。
ブリッジミュートで弾くとノイズのように感じます。個人的にはチョーキングやビブラート・スライドも「MEL9」で出したい音にならないので、鍵盤を弾くような弾き方で使っています。
ギターを弾いているとビブラートをかけてしまう癖が出てしまうので注意しながら弾いています。
上記では「MEL9」の注意点を書きましたが、慣れてしまえば問題ありません。
「MEL9」レビューのまとめ
メタル音楽で使われる重厚なシンセサイザーの音がギターで弾けたらなという希望を叶えてくれるエフェクターでした。
特にクワイアのサウンドはメタル音楽で多用される正にあの音です。コードを弾いた瞬間に壮大なサウンドがアンプから出てきます。
もちろんビートルズやプログレで有名になった楽器ですので、幅広いジャンルで使用できます。
「MEL9」は買って大満足なエフェクターでした。
クーポンやポイントでお得に買うにはサウンドハウス
新品から中古まで取り扱いをしているのは石橋楽器店
コメント