今回は、ディレイエフェクターのお話しです。
アナログディレイとデジタルディレイの2種類の違いについて解説します。
ディレイエフェクターにはアナログディレイとデジタルディレイの2種類あるけど何が違うの?
ディレイとは?
そもそもディレイってどんな効果があるの?
ディレイは英語で「Delay」と書き、「遅延」や「~を遅らせる」という意味があります。
ディレイエフェクターを使うと、「原音」と「遅れてくる音」がスピーカーから出てきます。
イメージしやすいように説明します。
山に登った時に「やまびこ」を聴いたことはあるでしょうか?
向かい側の山に向かって「ヤッホー」と言ったら「ヤッホー」と返ってくる事ですね。
この「やまびこ」の音がエフェクターで言うディレイ音になります。
ディレイエフェクターは、弾いた音を繰り返す効果があります。
アナログディレイとは?
最初にアナログディレイについて説明します。
BBD(バケツリレー素子)とは
アナログディレイは、BBDという電子パーツを使ってディレイ音をアナログのまま出力します。
BBDは「Bucket Brigade Device」の略で、「バケツリレー素子」と日本では呼ばれています。
BBDはバケツリレーのように信号をコンデンサからコンデンサに移して出力されます。
このバケツの数が多いとディレイタイム(返ってくる音の遅れる時間)が長くなります。
アナログディレイのサウンド
BBD粒子によるディレイ効果は、ディレイ音が劣化して出力されます。
ディレイ音が劣化する為、原音を邪魔せず温かみのある音になります。
デジマート製品レビューさんがアナログディレイの「MXR M169 」を弾いている動画を発見しました。
アナログディレイは発振ができる
アナログディレイは発振するのが特徴です。
発振の解説はこちら↓
※デジタルディレイでも発振可能なエフェクターも一部あります。
デジタルディレイとは?
デジタルディレイは、デジタル回路を使用したエフェクターです。入力信号をデジタル信号へ変換して出力します。
その為ノイズが少なく、弾いたギターの音(原音)に近いサウンドをリピートできるのが特徴です。アナログディレイよりもディレイ音がはっきりしています。
そしてデジタル回路を使用するので、アナログディレイよりディレイタイムが長いエフェクターが多く存在します。
デジタルディレイのサウンド
デジタルディレイはディレイ音がクリアで機械的なサウンドです。
アナログディレイとデジタルディレイの違いまとめ
アナログディレイとデジタルディレイの違い
アナログディレイ:原音が劣化して返ってくる。温かみのあるディレイ音。
デジタルディレイ:原音がコピーされてそのまま返ってくる。クリアで機械的なディレイ音。
簡単に説明するとアナログディレイとデジタルディレイの違いは上記のようになります。
【アナログディレイ】
アナログディレイは、原音の輪郭がぼやけてディレイ音として返ってきます。
自然な感じで遅れてくるので、音に温かみを感じます。
山でのやまびこは全く同じ音色では返ってこないので、アナログディレイに近いですね。
【デジタルディレイ】
デジタルディレイは、原音が機械的にコピーされてそのまま返ってきます。
その為くっきりとしたクリアなディレイ音になります。
アナログディレイにするかデジタルディレイにするかは、どんな音を出したいかで選びましょう。
オススメのアナログディレイ
オススメのアナログディレイを紹介します。
● MXR M169 ANALOG DELAY
オジー・オズボーンのザック・ワイルドや元スコーピオンズのウリ等が使っていますね。
● BOSS DM-2W
高品質で人気な技シリーズのアナログディレイです。
オススメのデジタルディレイ
オススメのデジタルディレイを紹介します。
● BOSS Digital Delay DD-3
「DD-3」の使い方やレビューの詳細はこちら
● BOSS Digital Delay DD-7
「DD-3」よりもディレイ音がクリアになり、多機能になったデジタルディレイです。
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